【ネタバレ】九井諒子作品集 竜のかわいい七つの子 感想、ネタバレ

ダンジョン飯を連載中の九井諒子先生の作品集が、おススメなので紹介したいと思います。

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九井諒子作品集 竜のかわいい七つの子

© 九井諒子 九井諒子作品集 竜のかわいい七つの子 より

第一話 竜の小塔

海国と山国は戦争をしていて、お互い領土を取り戻そうと戦争をしています。しかし、お互いの領土に攻め込むには国境を超える必要がありますが、唯一国境を越えれる道の中間に、竜が巣を作り卵を産んでしまったため、攻め込めずにいます。無理やり越境をしようとしても、竜の巣に近づくと竜が襲いかかってくるため、皆越境に失敗しています。

© 九井諒子 九井諒子作品集 竜のかわいい七つの子 より

第二話 人魚禁漁区

人魚が普通に存在している小さな町で、準は通学路の途中で倒れている人魚を見つけます。友人の浜に人魚をどうすればいいか携帯で相談しますが、人魚は金を持っていないので治療費の請求が来るから放っとけ、と言われます。しかし、人魚をそのままに出来ない準は救急車を呼び、救命士が海に浸けると元気になって人魚は海に逃げていきます。しかし後日、準が学校から帰宅していると、海岸線から道路の方に向かっている人魚を見つけます。

© 九井諒子 九井諒子作品集 竜のかわいい七つの子 より

第三話 わたしのかみさま

小学生の雪枝は中学受験の模試結果が良くなく、このままでは希望の中学に合格できないと思い落ち込みます。気分転換に雪枝は裏山を散歩すると、野山の神と遭遇します。野山の神は小川に住んでいましたが、裏山は宅地開発が行われていて小川も埋め立てられてしまい、野山の神は住む場所を無くしてしまいます。雪枝は野山の神を家に持って帰って飼う事にし、神様に受験の合格祈願をします。

© 九井諒子 九井諒子作品集 竜のかわいい七つの子 より

第四話 狼は嘘をつかない

梅谷けー太は、狼男症候群を1歳の頃から発症していて、充電期のハイテンションな自分と、発散期の猛烈な倦怠感や眠気などに悩まされていました。充電期では泥酔した状態に似ていて、記憶にありませんがとにかく陽気になって、記憶にない友達も勝手に増えていきます。発散期では逆に何もする気が起きず、大学の授業にもまともに出れない状態です。いつものように病気のせいで授業に出れず落ち込んでいると、知らない女性から声をかけられお茶に誘われます。

© 九井諒子 九井諒子作品集 竜のかわいい七つの子 より

第五話 金なし百祿

絵描きの高川百祿は都いちとも謳われた画家で、その筆の運びの巧みさに描かれた生き物はたちまち髪を飛び出してしまうので、必ず片側の瞳だけは描かなかったと言います…。しかし、今の百祿は詐欺にあって金がなく、息子は都で医師をやっていますが二十年会っておらず、妻は百祿が詐欺にあった時真っ先に残った金を持って逃げ、弟子は詐欺を働いた張本人でした。百祿は画材も売り払ってしまっていて新たに絵を描くことも出来ず、昔描いた絵に瞳を書き込み実在させて、高値で売ろうとします。

© 九井諒子 九井諒子作品集 竜のかわいい七つの子 より

第六話 子がかわいいと竜は鳴く

シュン王子は病床に伏せる父王の為に、竜の住む山に向かい竜の鱗を手に入れて、竜の鱗で父王の病を治そうとします。竜の住む山に向かうまでの道案内をしてくれる協力者を募りますが、誰も危険な旅に付き合おうとはしません。

夫と子供を数年前に事故で亡くしたヨウは、父王の為に必死な王子に亡き子供の面影を重ねて、道案内の協力を申し出ます。

© 九井諒子 九井諒子作品集 竜のかわいい七つの子 より

第七話 犬谷家の人々

犬谷ありさの家族、犬谷家は超能力を持った一族で、双子の姉 ゆりかは次元を歪ませる能力を持っています。父はテレパシー、母はテレキネシス、叔父はインビジブル、叔母はパイロキネシス、おじいちゃんは空中浮遊の超能力を、それぞれ持っています。そしてありさの能力は、着衣中の服をパジャマに変える能力で、自分の能力が姉に比べて使えない事に悩んでいます。

© 九井諒子 九井諒子作品集 竜のかわいい七つの子 より

そんな犬谷家に大学生探偵 銅田一耕助が雨で帰宅できなくなり、ひと晩だけ宿を借りにやって来ます。犬谷家の家族は超能力がバレないように気を遣いますが、事情を知らないおじいちゃんが空中浮遊を使ってしまい、大学生探偵にバレないように死んだフリをしてもらいます。しかし、大学生探偵 耕助はおじいちゃんが殺されたと誤解し、殺人事件を解決しようと推理を始めます。

© 九井諒子 九井諒子作品集 竜のかわいい七つの子 より

おまけ 4コママンガ

「わたしのかみさま」のその後、雪枝は順調に、中学生、高校生と成長していきますが、そのたびに神様のいる水槽に新顔の魚を追加していきます。雪枝は神様のいる水槽の中の世界を賑やかにしたいのかもしれませんが、次第に神様の手に負えない魚が増えていきます。

© 九井諒子 九井諒子作品集 竜のかわいい七つの子 より

まとめ

2016年マンガ大賞、2016年このマンガがすごい!オトコ編など、受賞歴多数のダンジョン飯を連載中の九井諒子先生の作品集です。2012年に発売されていて、ダンジョン飯 1巻が2015年発売なので、初期の作品になると思います。

どれもダンジョン飯と似た画風なので、ダンジョン飯を気に入っていればすんなり話に入れると思います。ストーリーはシリアスな感じですが殺伐な雰囲気ではなく、ギャグ要素もあってまったりと読めると思います。短編集なのでどれも終わりが急な感じですが、ダンジョン飯が好きなら満足できると思います。私は十分満足できたので、おススメです。

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九井諒子作品集 竜のかわいい七つの子

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九井 諒子 KADOKAWA 2012年10月15日

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