【ネタバレ】ダンジョン飯 第94話『ファリン2』の感想、ネタバレ

ハルタ 2023-MAY volume 104に掲載されているダンジョン飯 94話のネタバレ、感想です。

前回の記事はこちらです。ライオスは皆と協力してファリンの竜部分を食べようと、調理の準備を始めます。

【ネタバレ】ダンジョン飯 第93話『ファリン1』の感想、ネタバレ

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ミスルンの新たな人生

© 九井諒子 ダンジョン飯 94話より

みんなで料理の準備、一方カナリア隊は…

ライオスは皆と協力して料理の準備を始めます。皆に指示を出すライオスですが、お腹が空いて、ぎゅるるる~、と大きな音を出して皆に笑われてしまいます。その様子を見ながらカナリア隊のパッタドルは、エルフの女王に連絡用の妖精を通じて話しかけます。これから魔術はなくなるのか?世界はどうなるのか?不安なパッタドルですが、女王から返事はなく、エルフの国も混乱しているようです。不安なパッタドルにあくまで個人的な見解と前置きしたうえで、悪魔は魔力が人間と意思疎通を図るために作った人格で、それが消滅しただけだから世界から魔力や魔術が失われる事はない、とフラメラは言います。

© 九井諒子 ダンジョン飯 94話より

そこにライオスが現れて、パッタドルにファリンの竜部分解体を手伝って欲しいと頼みに来ます。竜は大きく重たいので、ミスルンの転移術で動かしたり切ったりして欲しい、とライオスは頼みますがパッタドルは難しいと返事をします。

© 九井諒子 ダンジョン飯 94話より

抜け殻状態のミスルン隊長

何故難しいかは見た方が早いと思うとパッタドルは言い、ライオスをミスルンの所に案内します。ミスルンは抜け殻のような状態になっていて、カナリア隊のメンバーが話しかけたり、触ったりしても何も反応しません。フレキが鼻をつまんで息を出来ないようにしますが、それでもミスルンは反応しないので、フレキはいつまでも鼻をつまみパッタドルから、殺す気か!!と、殴られてしまいます。

© 九井諒子 ダンジョン飯 94話より

ミスルンは過去に悪魔に欲求の大半を食われていて、唯一残っていた悪魔を打倒したいという欲求も叶ってしまい、何もする気になれないのでしょう、とパッタドルは今のミスルンの状態をライオスに説明します。ライオスもシスルが同じ状態になっているのを見ているので、仕方ないと諦めて地道に氷を削るしかないと覚悟します。しかし、カブルーは納得せず、ミスルンはライオスと約束したので、次はあなたが約束を果たす番だ!と、ミスルンに話しかけます。今のミスルンの状態をまやかしだとカブルーは言いますが、リシオンは本当に馴れ馴れしい奴だ、と言いカブルーを止めようとします。しかし、シスヒスはカブルーが何を言うか興味が持ったようで、リシオンにいいじゃないと言い、カブルーに続けるように言います。

© 九井諒子 ダンジョン飯 94話より

カブルーの説得

カブルーはミスルンに欲求は尽きる事はないと思う、と言い、今自分が考えている事を一つずつミスルンに話します。竜の肉はできればあまり食べたくない、とカブルーが言ったところで、ライオスには意外だったのか、えっ、ライオスは驚きます。それでもカブルーは話を続けて、厄介なことに生きてる限り欲求は生まれ続けるもんだとミスルンを説得すると、ミスルンの指が少し動きます。

© 九井諒子 ダンジョン飯 94話より

それを見てカナリア隊のメンバーは、ミスルンに新しい事を始めたらいいと言い、庶民的な例として、麺打ちとか、陶芸などを勧めます。第二の人生楽しもうぜ~、とフレキは言いますが、お前達は再び収監されると思う、とパッタドルは言いかけます。しかし、パッタドルは途中で言うのを止めて、恩赦があるといいな……、とフレキ達につぶやきます。

© 九井諒子 ダンジョン飯 94話より

立ち上がるミスルン

すぐには見付からないと思うが、何か食べて少し休んで、新しい欲求を探してみませんか、とカブルーはミスルンに話しかけ、カナリア隊のメンバーもミスルンの周りに集まり、声を掛けます。カブルーやカナリア隊のメンバーの話しかけに、ミスルンも立ち上がり、返事をすると、カナリア隊のメンバーはみんな喜びます。

© 九井諒子 ダンジョン飯 94話より

ミスルンはマントと転移術を使って、ファリンの人間の部分と竜の部分を切断します。転移術での切断は成功しますが、氷漬けになったファリンの人間の部分が、地面に叩きつけられそうになります。

© 九井諒子 ダンジョン飯 94話より

ライオス達は必至の形相で氷漬けになったファリンを受け止めますが、その後ろではミスルンが涼しい顔をしており、イヅツミはその様子をあきれながら眺めます。カブルーはこの調子でどんどん竜部分を刻んでいこうと言い、刻んだ肉は炊事場へ運んで部位ごとにまとめるように、ライオスはドニとフィオニルに頼みます。人間の部分は、食べ終わるまで涼しい所に安置することにし、フラメラは氷が解けないように氷術が得意な者に力を貸してやるようにパッタドルに指示します。

© 九井諒子 ダンジョン飯 94話より

ミスルンはただ完食されたかっただけ

順調に竜部分を刻んでいき料理の準備が進みますが、ミスルンは休憩もせずに竜部分を刻んでいき、心配したカブルーは休憩するようにミスルンに話しかけます。しかし、それでもミスルンは転移術を止めようとせず、カブルーはミスルンを無理やり止めようと肩に手を掛けますが、ミスルンが涙を流している事に気付き驚きます。ミスルンは、悪魔に吐き出された時に気付いた、私に残された欲求は復讐などではなかった、ただ……完食されたかったのだと思う、と言い、今の私は皿の上に残された最後のひと口、まな板の上の野菜屑、と自分を卑下したように表現します。

© 九井諒子 ダンジョン飯 94話より

ミスルンは悪魔が去り自分が完全に残飯になったと悟った時、全てが無意味になったと理解します。しかしミスルンは、……それでも……誰かを完食させることには力を貸すことができるのかもしれない、と涙を流しながらカブルーに言います。

© 九井諒子 ダンジョン飯 94話より

カブルーもミスルンの言うことに同意し、絶対に力を貸してもらいます!約束した以上人一倍食べてくださいよ、とミスルンを励まします。そこにセンシが現れ、ミスルンとカブルーが野菜屑の話をしていたと思い、野菜屑にはいくらでも使い道があるから捨ててしまうのはやめなさい、という話を二人に始めます。二人はあきれながら、センシの話を黙って聞きます。

© 九井諒子 ダンジョン飯 94話より

笑顔のミスルン、新しい人生の一歩

センシが話を終えて去った後、ミスルンは突然笑い始めます。野菜屑にも使い道があると分かりミスルンは一人で納得すると、それはいいことを聞いたな、と涙を流しながら笑顔でつぶやきます。

© 九井諒子 ダンジョン飯 94話より

まとめ

ファリンの竜部分を皆で一緒に食べる為に、料理の準備を始めます。一方、カナリア隊のミスルンは悪魔を退治してしまった事で、抜け殻状態となってしまい最初は何をしても反応がありません。しかし、カブルーの説得とカナリア隊のメンバーの呼びかけにより、反応するようになり、ライオスの料理の手伝いもやるようになります。最後はセンシの勘違いから、野菜屑にも使い道がある、捨ててしまうのはやめさない、とセンシに言われますが、その話がミスルンには響いたようで、新しい人生の一歩を踏み出す気になったようです。ミスルンにいつか、新しい欲求が見つかるといいですね。

次回、イヅツミは皆がこれから何をするのか?を、聞いて回ります。

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